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 前の恋愛と今の恋愛の差がありすぎて、いちいちその差を感じる度に泣かなくてはならない。

悲しくて泣くわけではない。かといって嬉し泣きなのか問われると悩む。


なぜろくでもない自分が大切にされるのかという大きな疑問について考え、結果よくわからなくなって思考が追いつかず涙が出るのだと勝手に思っている。



まあ、新鮮な出来事ばかりでうれしいのだ。






4ヶ月が随分とはやく感じたり、たくさん褒めてくれたり。理解しようとしてくれる。
泣きじゃくったわたしを夜景がきれいなとこまで連れ出してくれたりもする。

ちゃん付けで呼んでくれる。



アジの開きを食べながら、母に「ままは身をほぐしてもらってた」と言っていた(わたしは魚が苦手だ)という話をするとアジの身をほぐしてくれた。


わたしは正直この瞬間、一生を願った。

もちろん魚のことだけではないけど、どんな場面でもしんどくて泣くことはなかったように思う。
それはすごいことなのだ。


わからない、これはただの甘えかもしれない。

どう捉えられてもいいが、こんな人とわたしは一緒になり周りの誰よりも幸せになって見せつけたい、と心から思ったのだ。






と、いったように(話がずれたが)差がすご過ぎて心がついていかない。

表すなら突然雲行きが怪しくなってくるような、夏の夕立のような、お天気雨のような具合だ。




ふと思い出すのだ。



自分のすること全て否定されたこと、都合がよかったこと


自分の機嫌は自分でとれ、の一言を。




わたしは今、出来ているだろうか。
立ち回りを間違えていないだろうか。面倒な女になってないだろうか。

不安で涙が出る。



それすらも面倒でうざいと、わたしは知っている。